matsuko diary

散歩・食べ物・映画中心。

映画「銀魂」※ネタバレあり

福田雄一監督×銀魂の世界観の合体 f:id:osugi923:20170816111449j:image

感想

まぁー笑った笑った。あっという間でした。そして佐藤二郎さんは相変わらず最高でしたよ。

 

福田監督×銀魂

銀魂の世界観はありつつも、福田監督の演出も光る。つまり、銀魂の笑いと福田監督の笑いの相性が良いんですかね。(特にパロディをすぐ使っちゃったり乗っかっちゃう所が。)

 

意外と笑いとアクションが五分五分

コメディ要素強いかと思いきや、意外とシリアスありました。見応えあるカッコいいアクション多し!(監督予算注ぎ込みましたね)f:id:osugi923:20170819133511j:image

そして神楽やっぱ強ええ…。

個人的には物足りなかったです。ギャグ回のみを是非作って欲しいぐらい。

何故かアクション担当の神楽×また子と対比するかのような、笑い担当の新八× 変平太という構図でした。本来は鬼兵隊VS万事屋の戦いのシーンなんですよ。銀時×人斬り似蔵、神楽×また子が戦っている中、新八× 変平太はただ会話してるだけ。むしろただの菅田将暉佐藤二朗だからな。実際撮影もアクション2チームが1〜2日かかってる中、吉牛コンビは7分で終わったらしいぞ)f:id:osugi923:20170816111515j:image

桂もギャグ入るとかなり変人なんだけど、本作ではまともなイケメンキャラだったな…。

 

 

好きなお笑いシーン

⚫︎エリザベス着ぐるみ感拭えない全シーンf:id:osugi923:20170816111520j:image

⚫︎風の谷のナ○○カでちゃうシーン

⚫︎佐藤二郎×菅田将暉の絡み

⚫︎新八顔芸f:id:osugi923:20170816111647j:image

⚫︎おぐしゅんの歌

⚫︎オレオレ詐欺する新八

 

そもそも銀魂、アニメのギャグ回はよく視聴していましたが、今回の紅桜編はみてないので原作と比較しようがなく、映画だけの感想になってます。

とりあえず続編作って欲しいなー。

映画 カーズ/クロスロード※ネタバレあり

夢の続きか?新しい道か?人生の選択が迫られる。

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あらすじ

これまで華々しく第一線で走り続けてきたマックィーンもベテランとなり最新型のレーサーに勝てない時代遅れのレーサーに…。
そんな状況に焦ったマックィーンはレース中に無理をして大きなクラッシュ事故に会ってしまい、世間からも見放され自信喪失してしまいます。彼の脳裏には、この時すでに「引退」の2文字が─。

 

感想 

カーズ/クロスロード。そう来たか!!!!の一言。
ピクサーの本気をみた。そしてマックィーンとドックの師弟関係に、涙なしでは見れませんでした。

 

まさにマックィーンの“人生の岐路(クロスロード)”を描いた本作

マックィーンがレース中にクラッシュ事故を起こしてしまい、リハビリに奮闘するのかと思いきや、そこはあっさりと過ぎ4ヶ月で元気になります 笑

むしろ問題なのは、マックィーンがベテランになり、最新型の若手のレーサーには勝てないという事実を突きつけられたことです。

スポーツ選手の短命とはまさにこのことですよね。マックィーンも世代交代という、時代の流れがやってきてしまった。それを描くピクサー凄いですわ。さすがです。とりあえず、そこで人生の岐路に立たされるマックィーン。

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本作のキーパーソン、クルーズ

クルーズはマックィーンの再生プロジェクトなる特訓のトレーナーとして登場します。f:id:osugi923:20170716231354j:imageはじめハイテンションキャラで、(ファインディング・ニモのドリーのような)盛り上げキャラかしら…なーんて思っていたら大間違いでした!

中々特訓が上手くいかないマックィーンになぐさめの言葉をかけたクルーズですが、「トレーナーにはレーサーの気持ちなんかわからない」と言われてしまいます。その時にクルーズは言うのです。「私は最初からトレーナーになりたかった訳じゃない」と。

ああ…そうだよね。クルーズの挫折はもっと前にあって、レーサーになる夢を諦めていたのです。

 

マックィーンとドックの師弟関係に涙

カーズ1でマックィーンの成長には欠かせないドックとの出逢いですが、本作では2人の関係や思い出も描かれますし、またドックのかつての師匠、スモーキーも登場します。f:id:osugi923:20170716231409j:image

特にドックとマックィーンの回想シーンは目頭が熱くなりました。ドックはレース中のクラッシュ事故で現役を引退せざるおえなかった過去があり、その出来事がドックに心的外傷を負わせていた。しかしマックィーンと出逢い、彼を育てていくうちに、生きる意味を見出します。自分の事よりもマックィーンの成功を何よりも願い、喜び、誇りに思っていた。そしてそのドックの想いをスモーキーから聞いたマックィーンは大事なことに気づかされるのです。f:id:osugi923:20170716231414j:image

 マックィーンが選んだ道とは
どういう結末を迎えるのか気になっていました。
最新型のレーサーが参入し、マックィーンの戦友たちがどんどん引退する中、自分(マックィーン)は努力をすればまた返り咲きできると奮闘します。でも最高潮の時にやめるのがかっこいい引き際であると私個人は思っているので、次世代が新たな時代を作り始めている今、マックィーンは引き際を誤ったのではないかと正直思っていました。

仮に努力の甲斐あって1レース勝ったとしても、この先それが続くかわからないし、一時のヒーロー物語で終わってしまうのではないかと。本作の着地はどうなるんだろうと、ハラハラして鑑賞していました。

でも、そんな心配無用でしたね。

そうきたか!!!!と笑

 

マックィーンは再起をかけたレースの途中で、ピットインし、クルーズにあとのレースを任せるのです。(そんなことが出来るのは驚きでしたが)

特訓を共にする中で、クルーズのレーサーとしての才能に気づいたマックィーンは、彼女に走らせることを決意する。このレースでマックィーンは優勝しなければ引退させられるので、彼女をレースに出場させてあげるチャンスも失うかもしれないと思い、彼女の才能のためにレースを託します。f:id:osugi923:20170716231450j:image

まさにこの行動がマックィーンの選んだ道なんだ、と気づいた時は鳥肌ものでした。マックィーンは新たな道に進んだのです。かつてのドックのように。  

 自分の想いを託せる相手がいること

自身の子供だったり、愛する人であったり、本作では弟子であったり、人は自分の成功より誰かの成功を願うことで、人間として成長しますよね。またそんな存在がいることはとても幸せなことですよね。

マックィーンもそれに気づいた。彼はまた一つ成長した。マックィーンにとってドックの存在って本当大きいなぁ。

(ただ本作、サリーとの関係が若干薄くて残念でした。サリーのことも大事にしてやれよ。)f:id:osugi923:20170716231428j:image

 

あとカーズといえばレースシーン。走ってる姿かっこいいです。特にラストのクルーズの走り、見応えあり!f:id:osugi923:20170716232038j:imagef:id:osugi923:20170716232044j:image

風景もとても綺麗で惚れ惚れしました。f:id:osugi923:20170719210027j:imagef:id:osugi923:20170719210037j:image

映画「トゥモローランド」※ネタバレあり

人類の未来をかけた壮大な冒険が始まる。 

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あらすじ

地図にはないどこかの場所に存在する、全てが可能になる世界“トゥモローランド”。少年時代、そこに訪れたが追放されてしまったフランクは、今は平凡な生活を送っていた。しかしある日、17歳の少女ケイシーとの出会いが彼を変える―。人類の未来を切り開くために、再び“トゥモローランド”への壮大な冒険へと飛び立つのであった。果たして、そこには何が待っているのか…?

 

感想

こういう作品大好きです!!

私は公開時には観ていませんが、大スクリーンで観たらあの世界観や音楽にわくわくしたり、うっとりしただろうな、と映画館で観なかったことを後悔しました。

 

主人公がトゥモローランドに迷い込むまでの導入に、わくわくが止まらない

まず冒頭で、ニューヨーク万国博覧会が再現されていることに驚きました。ディズニーのキャラクターもいて、まるでディズニーランドのような世界観でした。

f:id:osugi923:20170722221340j:imagef:id:osugi923:20170722221344j:imageそして主人公フランクが万博会場で出逢ったアテナに導かれるまま、イッツ・ア・スモール・ワールドのアトラクションに乗ります。f:id:osugi923:20170722222039j:image

 f:id:osugi923:20170722222018j:image

そしたらアテナにもらったバッチがレーザーに反応しf:id:osugi923:20170722222132j:imageいきなり隠しルートオープン!!!(うおおお!!)f:id:osugi923:20170722222200j:imageカリブの海賊!!」と言わずにはいられない展開。そして未来都市トゥモローランドに繋がっていたのです。f:id:osugi923:20170722223039j:imageわくわく以外の何物でもありません。一気に引き込まれました…。

 

見事な世界観と音楽、これぞエンターテイメント作品

アドベンチャー、ファンタジー、サイエンスフィクション、これらの要素が全て詰まっていて、アトラクションに乗っているような楽しさがありました。(これ4Dで体験してみたかった) 

例えば、もう一人の主人公ケイシーが、トゥモローランドへの鍵となるピンバッジを触れた瞬間、トゥモローランドの世界が体感できるシーンや、f:id:osugi923:20170722224049j:imagef:id:osugi923:20170722224052j:imagef:id:osugi923:20170722224057j:image

 フランクが開発したバックパック型の飛行機械を操縦するシーン。f:id:osugi923:20170722224226j:image

また心を揺れ動かす音楽たちはさすがディズニーって感じで。この映像にあの音楽を堪能できたら贅沢ですよ。

 

主要登場人物3人が魅力的

 まず、大人になったフランクはジョージクルーニーが演じています。この手の役はぴったりでしたし、特に私の好きなジョージクルーニーおじちゃんでした。最初は過去の出来事がきっかけで、捻くれものの頑固親父みたいになっていましたが、チャーミングでかっこよくて、あと準備が良いのです 笑f:id:osugi923:20170722232631j:image

そして第2の主人公ケイシー。とってもタフで真っ直ぐで、フランクにも根性あると言わしめたキャラ。このケイシーが人類の未来を救う大事な役割を担うことになるのです。

リアクションがとにかく大きくて、フランクとの言い合いという名の掛け合いがとにかく面白かったです。コメディもいけました、この作品。f:id:osugi923:20170722225149j:image

 そしてトゥモローランドの世界観を象徴する人物、アテナです。f:id:osugi923:20170722225231j:imageめちゃくちゃ美人です。可愛らしい顔をしてますが、AA(人間型ロボット)でとんでもなく強い。こんな女性に出逢ったらコロッといってしまう少年フランクの気持ちもわかります。

 

フランクとアテナの出逢いと別れに感動

幼少期にアテナに導かれトゥモローランドへやって来たフランク。アテナの支援を受けながらトゥモローランドで開発と発明の日々を送り、未来を予知するモニターという機器も開発します。しかしニックスによってトゥモローランドから追放されてしまうのです。(まぁそれでフランクは捻くれて頑固親父のジョージクルーニーに成長するわけです)

ラスト、アテナがフランクを庇って致命傷を負い、プログラミングされていた最後の言葉をフランクに伝えるシーンは感動しました。f:id:osugi923:20170722231611j:image

幼少期のアテナとフランクの回想シーンでは、フランクの淡い恋心が伝わってきて、結果AAに恋した訳ですが、アテナもフランクには特別な感情を抱いていたんだなぁと思いました。(なんだかスターウォーズのアナキンとアミダラの様に見えてはまたつらい…)報われない恋であり、アテナを完全に引きずったまま大人になってしまったフランクに涙が…笑f:id:osugi923:20170722231147j:imagef:id:osugi923:20170722231644j:imagef:id:osugi923:20170722231158j:imagef:id:osugi923:20170722231216j:image

そもそもトゥモローランドとは

賛否両論があった本作ですが、それは地球滅亡を阻止する話に焦点が置かれ、トゥモローランドが作られた経緯やフランクが追放された理由、またニックスが何をしたかったのか、鑑賞していて気になる描写が殆ど無かったため、腑に落ちないと言うものであったのではないだろうか。

その内容についてわかりやすく考察・解説してくれている記事もいくつか是非検索してみましょう。(おまかせ)

 

 題材も映像も音楽も素晴らしい。ストーリーは深く突っ込まない。娯楽映画です。

 

 

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」※ネタバレあり

シリーズ第5弾。孤高の海賊ジャック・スパロウの次なる敵は、海の死神。

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 あらすじ

 ジャック・スパロウに恨みを持つ「海の死神」サラザールが、魔の三角海域から解き放たれた。サラザールの復讐を阻止するには、「最後の海賊」だけが見つけ出せるという秘宝「ポセイドンの槍」を手に入れなければならない。一方、10年に1度しか陸に上がれない呪いをかけられたウィルの息子ヘンリーは、ポセイドンの槍を手に入れて父の呪いを解こうとジャックに近づく。

 ジャックへの復讐に燃える「海の死神」サラザールの因縁の対決を軸に、かつてジャックと冒険したウィル・ターナーとその息子ヘンリー、孤独な天文学者カリーナ、ジャックの宿敵バルボッサらの運命が交錯する。

 

感想

これぞ娯楽映画。コメディ要素強かったけれど、ストーリーの簡素化が気になったけど、でも大スクリーンでジャック・スパロウの冒険が観れたらそれでいいよね。

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盛りだくさんな本作

シリーズ5弾まで来ると、今まで登場した人物やその所縁のあるキャラクターが沢山登場しますね。シリーズを観てる人間としては嬉しいですが、その分キャラクター1人ひとりの描写が少なかった気もします。題材が良いので、もっと丁寧に描いてもよかったかなと。(でもそしたら時間的に3時間は超えちゃいますね)

しかしこれ続編ありそうなので、本作が導入だとしたら全然ありです!

 

本作の敵、サラザール

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今回の敵は呪いで死神となり、海賊狩りをしています。見た目も怖いですが、やはり過去の作品と比べてしまうと、インパクトはあまり…ない 笑  魅力的なキャラクターが多過ぎるせいやぁ〜。

サラザールが死神になってしまった過去のジャックとの因縁の出来事も意外とあっさりしてます。むしろ若き日のジャックの方がインパクトありすぎて(めちゃくちゃかっこいい)、これスピンオフいける!!!とか思いました。f:id:osugi923:20170709130229j:image

 

親と子の物語

ウィルの息子と、かなりのネタバレになりますがバルボッサの娘が登場します。びっくり 笑

あの小さかったウィルの息子がこんなに成長したのか…とか、カリーナが自分の娘であると悟った時のバルボッサの今まで見たことのない表情とか、驚きでした。

バルボッサはシリーズ全作に登場し、ジャックの宿敵であると同時に腐れ縁のような間柄なので、ラストで娘を守るために、自身を犠牲にしてサラザールと海の底に堕ちるシーンは感慨深かったです。(ただ今回は有終の美を飾ったのでまた生き返ることはないと思いたい)f:id:osugi923:20170709130205j:image

 

 本作は、コメディ要素が強すぎるとか、ファンタジー要素に違和感とか、ジャックの見せ場があまりないとか、ストーリーが簡素すぎるとか色々言われていて、まぁそうかもしれませんが← 良いじゃないですか!あのパイレーツの音楽が流れて、ジャック・スパロウの冒険が観れて、ラストあんな形で終われば私は胸いっぱいですよ。これぞ子どもも楽しめるディズニー映画ですよ。次作が楽しみです。f:id:osugi923:20170709130221j:image

 

 

映画「山田孝之3D」※ネタバレあり

山田孝之、全告白(??)

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あらすじ

ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」から派生した、多くの作品で名演・怪演を見せる俳優の山田孝之の思考に迫る異色作。テレビドラマ「山田孝之東京都北区赤羽」でも組んだ松江哲明山下敦弘が共同監督を務め、山田自身の告白などによってその頭の中を解き明かしていく。

 

感想

山田孝之ワールド好きなので面白かったです。この作品、山下監督が山田孝之さんにひたすら質問しては答える形式でしたが、ガキ使の企画でいうと「山田孝之の100のこと」て感じです。ただこれをスクリーンで、しかも3Dで観たいかと言われると、「んーテレビでもいいかな」て思ったのは正直なところ 。f:id:osugi923:20170626202532j:image

 

山田孝之さんに興味があれば

本作の原点となる「山田孝之カンヌ映画祭」というドラマを観ていた人間としては、山下監督と映画作れてよかったね…愛菜ちゃんも出てくれてるよ…(しんみり)とか思って、映画本編の感想ではないですね。  でもなんでもありですよね、山田孝之ワールドは。とりあえず本作のテイストは素直に受け入れられました。
そもそも山田孝之さんという人物に興味関心があれば、その人のことを知れるので聞いていて面白いはずです。一応本人曰く、嘘ついた(演技した)のは1回と言ってましたし。(いや2回?)

 

山田さんの話を聞いて、自分自身について考えた

ラストの方で、なんでこの映画を作ったのかと聞かれた山田さんは「自分自身の事を知りたかったから」と答えてました。

確かに自分のこと、わかってるようでわかっていない事ってありますよね。私もいまだに自分がよくわからないです。意外と他人の方が自分のことをわかっていたりします。そして口に出してみて気づくこともあります。山田さんは自分を知るというツールとして、今回3D映画として一般に公開しました。芸能人って凄いですよね。

でも山田さんの赤裸々話を聞いていたら、(特に幼少期の)「この人もこういう事を考えるんだな」「でもこれはしちゃあかんよね」「ここは共感するなぁ」とか、自分自身に投影してみちゃったりしてました。

 

あと前髪がちょいちょい気になった←f:id:osugi923:20170628182225j:image

あと長澤まさみの下りは、内容しょうもないけど好き。f:id:osugi923:20170626202324j:image

あとイッツコムチャンネルの下り好きでした。f:id:osugi923:20170626202320j:image

山田孝之を知りたければ、自分自身を知るきっかけがほしければ是非。

 

 

映画「怪物はささやく」※ネタバレあり

その怪物が喰らうのは、少年の真実f:id:osugi923:20170611170800j:image

あらすじ

母親が重病に侵されている13歳の少年コナーは、毎晩悪夢にうなされていた。ある夜、彼の前に樹木の姿をした怪物が現われ「わたしが三つの真実の物語を語り終えたら、四つ目の物語はお前が話せ」と告げ、さらにコナーが隠す真実を語れと言う。コナーは断るが、それを境に夜な夜な怪物が現れるようになり……。

 

 感想

主演のルイス・マクドゥーガルくんがとっても良かった…(余韻)そして怪物の台詞に深く考えさせられました。

 

監督は「永遠のこどもたち」のJ.A.バヨナ。製作スタッフはあの「パンズラビリンス」

パンズラビリンスの製作スタッフと聞いただけで構えてしまいますが、(しかもダークファンタジーを謳っていた本作)予告編を信用してはいけないと思いながら鑑賞しましたが……ダーク抜きの大人のヒューマンファンタジー映画でした!!(ほっ)

怪物は出てきますが、ビジュアルは気持ち悪くありません。(むしろパンズラビリンスの妖精のほうが断然気持ち悪かったです。本作の怪物よりも。)

そして「永遠のこどもたち」の時も思いましたが、監督はきれいで演技力もある美少年を探し出すのがとても得意ですよね。

 

主演のルイス・マクドゥーガル

本作の主人公です。彼の演技、本当良かったです。あの死んだような目や、目のクマが、闇を抱えた雰囲気を見事に醸し出していました。取り乱すシーンも乱暴かつ繊細な演技でお見事でした。顔立ちも綺麗で、目の保養でした~。

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難病を抱えるコナーの母親役を演じたのは最近よく見るフェリシティ・ジョーンズです。とっても綺麗な女優さんですが、病が進行していくにつれて痩せ衰えていく姿がとてもリアルでした。役に憑依されていて良い意味で誰かわからなくなるほど。f:id:osugi923:20170611170911j:imagef:id:osugi923:20170611170912j:image

で、コナーと対立するおばあちゃん役にエイリアンシリーズの最強ヒロイン、シガニ―・ウィーバーですよ。f:id:osugi923:20170611174720j:image本作でもある意味強いです。コナーとは衝突することも多々ありましたが、最後は歩み寄ることができてよかったです。

おばあちゃんがお母さんの病院に急いでコナーを連れて行く車中での会話のシーンが好きです。自分たちは(性格が)合わないけれど、唯一共通しているのはお母さん(おばあちゃんからすれば娘を)を大切に想っていることだと、お母さんが2人を繋いでいるのです。ある意味似たもの同士かもしれませんね。

 

人間の本質を捉えた、大人向けのヒューマンファンタジー

本作の主人公は子どもですが、内容は至って大人向けだと思います。

それを象徴するのが、怪物がコナーに語る3つの物語です。一見、幻想的なおとぎ話のように始まりますが、その結末はどれも善と悪が表裏一体となっています。

(物語のプロットは「ハリーポッターと死の秘宝」の3兄弟の話を彷彿とさせるような演出でした)f:id:osugi923:20170611170925j:image正義と悪は正反対であると認識している子どものコナーにはその物語の本質が掴めず、困惑します。(この手のテーマはクリストファーノーラン版のバットマン観るとより楽しめそうですね。)

でも本来人間は、善悪を併せ持っていて、それが人間らしさでもある。しかし子どもには特に受け入れがたい真実ですよね。

そしてその物語にコナーの心は揺さぶられ、コナー自身追い詰められていきます。

ラスト、怪物の台詞に心打たれる

コナーがひた隠しにしていた真実。自身が醜悪な人間であることを認めるのが怖いから頑なに閉ざしていた真実。それは、母親に死んでほしくないと思いながらも、その重みにこれ以上耐えていくのが限界であり、早く終わってほしいと願っていたこと。f:id:osugi923:20170611171001j:imagef:id:osugi923:20170611170951j:image

人は苦痛から逃れるために犠牲をとわない。嘘をつき、人を傷つける。しかしそれが人間というものである。4つ目の真実の話をしたコナーに対して、怪物はよく言えたとコナーを讃えます。怪物はその人間の本質を受け入れているのです。

「お前(コナー)が何を考えようが関係ないのだよ。人の心は毎日矛盾したことを幾度となく考えるものだ。お前はお母さんにいなくなってもらいたいと願った。一方でお母さんを助けてくれと私に懇願した。人の心は都合の良い嘘を信じようとするのものだ。しかし同時に自分を慰めるための嘘が必要になる。痛ましい真実もちゃんと理解している。そして人の心は、嘘と真実を同時に信じた自分に罰を与えようとするのだ。」

「なにをどう考えるかは重要ではないんだよ。大事なのは、どう行動するかだ。」

この長い怪物の台詞がぐさっと刺さりました。深すぎる……教訓です。f:id:osugi923:20170611171023j:imagef:id:osugi923:20170611171030j:image

私もある映画を観て、コナーと同じ気持ちにさせられた経験があります。それはスタジオジブリ作品の「おもひでぽろぽろ」を鑑賞した時です。f:id:osugi923:20170708150745j:image初めて鑑賞した時はまた小学生で、その時にはこの作品の意図がよくわからなかったです。大学生になって観たときに衝撃を受けました。私自身にある善と悪の、混濁した部分が引きづり出されたような、意識はしていなかったけれど潜在的にひた隠しにしていた幼少期の罪悪感がよみがえってきたのです。

この作品を鑑賞して、怪物の言葉を聞いて、以前よりはそんな自分も認めてあげられるような気持ちになりました。

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私も少しは大人になっていたんだなぁ。

 

映画「コンタクト」※ネタバレあり

地球外知的生命体の存在を追い求めた女性の姿を描くSF×ヒューマンドラマ

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あらすじ

それは、宇宙の声からはじまった。

電波天文学者エリーは、幼い頃からある答えを求めて続けてきた。「なぜ、我々はここにいるのか。我々はいったい何者なのか」。やがて、そんな彼女の願いが本当に天に届いたかのように、そのメッセージは宇宙から送られてきた。科学者として、女性として、人間として、様々な障害が立ちはだかりながらも、エリーはたった一人でそのメッセージに答える決心をする。

 

感想

好きなジャンルなので、過大評価しているかもしれませんが、とっても良かったです。

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監督はロバード・ゼメキス

ゼメキス監督といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや、「フォレスト・ガンプ」「マリアンヌ」等、めちゃくちゃ有名で大好きな作品の監督なので、それだけでも期待しちゃいます。音楽も良くて、エンディングの曲なんか「フォレスト・ガンプ」っぽいなって思いましたね。

 

多種多様なテーマ

本作は、「科学と宗教、頭脳と心、ヒロインの心の成長、恋人たちの物語などさまざまな要素を盛り込んだ多面的な物語の構造が魅力」というレビューがありました。

今回感想を書く前に色んな人のレビューを読んでみましたが、観る人によって本作の感想が違うなぁと感じました。様々な着眼点があって面白かったですし、それだけ色んな見方ができる作品であるといえます。f:id:osugi923:20170604175459j:image

 

人は誰しもが「孤独」を抱えている。

個人的にこの作品を鑑賞して考えさせられたのは「孤独」についてです。随所にそれを示唆するシーンや台詞がいくつかあるので紹介します。

①主人公は孤独を抱えている

最愛の父が亡くなった後、エリーは科学に没頭し、周りからはSFの世界だとバカにされながらも地球外生命体の存在を追い求めます。

その行動は、まるで彼女の孤独心を埋めるためにも見えましたし、それが彼女にとって唯一の原動力。また、死んだ父親に会いたいという思いが彼女自身でも知らないところで、宇宙への強い執着心を生み出しているのではないかと思いました。

 ②パーマーがTVに出演した時の台詞

エリーと恋仲になる宗教学者のパーマーさんの台詞です。

「我々は科学技術の力によって幸福になれるかどうか。生活は便利になった。なのに虚しさは募る。今ほど人間が孤独だった時代はありません。人工的な環境の中で次々に新しい刺激を求め……」ここで台詞は終わってしまうのですが、科学は人を心から幸せにすることはできない、むしろ孤独の増幅を生み出しているのではないかと訴えていますね。

エリーとパーマーは惹かれ合いながらも、科学と宗教の違いで何かと論争します。神の存在(証明することができないも)を信じないエリー、神を信仰するパーマー。この二人の論争にスポットをあてるのもなかなか面白いです。


③エリーが父親の姿をした地球外知的生命体に出逢うシーン

宇宙からのメッセージを解読し、その内容が輸送機の設計図であることが分かります。その輸送機が完成し(紆余曲折ありすぎましたが)、エリーはそれに乗って、父親の姿をした地球外知的生命体と出会うのです。

その知的生命体がエリーに言う台詞です。

「人間とは複雑な種だ。
美しい夢を追う力がある。
破壊的な悪夢を描く。
途方にくれ孤独だと感じている。
我々は気づいた。孤独を癒してくれるのはお互いの存在だと。」f:id:osugi923:20170604175403j:imagef:id:osugi923:20170604175308j:imagef:id:osugi923:20170604175312j:image
このシーンでエリーは気付かされるのです。
我々はより大きなものの一部であり、決して孤独ではないと言うことに。

ちょっと規模が大きくなりすぎて、共感できるレベルからは離れてしまいましたが、SF映画だけあって壮大でしたね。ただ、今自分の世界を構築しているものは本当に狭い世界であるというメッセージを感じました。

 ④尋問会議でエリーが言う台詞

人はみな孤独ではないと気づいたエリーですが、銀河を見たり地球外知的生命体に出会ったことを誰も信じてくれません。なぜなら、実際輸送機はただマシンの中を落下しただけだったからです。そしてエリーの8時間程の諸々の体験には証拠が無い為、実験は失敗と見なされ、エリーは尋問会議にかけられてしまいます。そこでエリーは言うのです。

「ほんの一瞬でも(人類に)感じてもらいたいあの畏敬の念と希望を。」

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この広い宇宙で、私たちは独りぼっちではないと言うことを、人々に伝えたい。感じてもらいたいと。

証明できないものを皆に知ってもらいたいというエリーは、証明できないものは信じることができないと言っていた、かつての自分と明らかに矛盾しています。でもあの光景を目の当たりにしたエリーはそう言わざる終えない気持ちになる。彼女の中で何かが変わったのです。

 

私はエリーの台詞を聞いた時に「感じたい!!!!」て強く思いましたね。

文明が発展し、世の中が便利になった。夢を追うことができる。色んな考えや価値観を持って生きることができる。仲間がいる。なのに孤独を感じている。パーマー的にいう現代病ですね。

 

テロリストによって輸送機の発信基地が爆破されるシーン

印象に残るシーンでした。見ててハラハラしました。エリーがモニターを監視中、以前見たことのあるカルト宗教の男性が基地内に侵入していることに気づきますが、時すでに遅し。そのテロリストは自爆テロを遂行してしまい、その場にいたパイロット達がみんな死んでしまうのですよ…。「あの男や!!」て気づいた時の恐怖と言ったら。表情とか動作もめちゃめちゃ気持ち悪くて精神状態やばいのが滲み出てましたね。取り押さえられた時に、自身の身体に巻きつけられた大量の爆弾が見えて、その瞬間に爆弾のスイッチが押され…爆発。そしてモニターの画面が灰色に。沈黙……。

見応えのある演出、凄かったです。

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この映画を見て、わたしもあの輸送機に乗って知的生命体に会いたいと切実に思いました。孤独の答えが解き明かされるかもしれないので 笑