matsuko diary

散歩・食べ物・映画中心。

映画「君の名前で僕を呼んで」※ネタバレあり

何ひとつ忘れない。f:id:osugi923:20180505230800j:image

あらすじ

1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく……。

 

同性愛者の物語。でも他の作品とひと味もふた味も違う。私にぴったりな作品でした。

 

これは芸術作品と呼んでもいいでしょうか

素敵なpvを贅沢に観ているかのよう。話自体も、ゆったりと丁寧に進んでいくので、一夏の思い出を傍観者として体感したかのような、すっきりとした気持ちになりました。

そして主演2人がこれまたお綺麗で 笑 

2人の会話も良かったなぁ。2人の気持ちがわかる前のあの探り探りな感じ。エリオは、オリヴァーに自分の思いに気づいてほしいながらも曝け出すのが怖い気持ちがわかりやすく出てましたけどね。f:id:osugi923:20180505231049j:image

 

この手のテーマで観てて居心地が良いのも珍しい

最終的に結ばれる、結ばれないではなく、愛し合っているときは幸せな関係をずっと見続けていられたという点である。

マイノリティ映画あるあるの、差別とか虐めとか理不尽さ、観るのつらいんですよ、悲しくて。でもこの映画はとてもフラット。エリオの両親の存在が大きいですね。癒されました。

 

エリオ両親の見守り方に共感

エリオの両親は、エリオとオリヴァーの関係に気づいていました。でも何も言わず、ただ息子を見守っていた。あの距離感が凄く絶妙で。f:id:osugi923:20180505231008j:image

オリヴァーとエリオの一夏が終わり、エリオが悲しんでるところにお父さんがやって来ます。そしてエリアに語りかけるシーンが物凄く素敵です。f:id:osugi923:20180505230953j:image

エリオとオリヴァーは特別な絆で結ばれていると、それは友情以上かもしれない。同性愛者だと、子供に冷静になるように願う親が多いが自分は違うと。いまはつらいだろうが、感情をなかったことにしてはいけない、感情を捨てると次に出逢う人に対する感情がその分減ってしまうのだと。心も体も一度しか手に入れられない。今はひたすら悲しくつらいだろうが、
痛みを葬ってはいけなきし、感じた喜びも忘れてはいけないと。

おお…すごいパパです。

でもどうやらパパは昔エリオと同じような経験をして、自分の気持ちに蓋をしたみたいですね。だからわかる気持ち。あと古代ローマの研究をしているという所も同性愛に対する寛容が伺える気がしました。

このお父さんのセリフを聞いた後に、映画のサブタイトルの「何ひとつ忘れない」が沁みますね…。

 

エンドロール、好き!

主人公の表情をずーと撮り続けているんです。(あのエンドロールは幸福な食卓を思い出しました)その前に、オリヴァーから電話で婚約すると聞かされ、悲しさやら喪失感やら、本人にしかわからない何ともいえない痛い気持ちが、伝わってきて。エリオの今の心情を、一分一秒私たちも一緒になって見続けるのです。贅沢です。f:id:osugi923:20180505231019j:image

 

映画「リメンバー・ミー」※ネタバレあり

それは、時を超えて一家族をつなぐ、奇跡の歌f:id:osugi923:20180506131735j:image

感想

はぁ、、良い映画みたな、良い涙流したな。

メキシコの音楽×ディズニーすごく良かったです。そして主人公のミゲルがとても愛らしかった。

 

家族がテーマ

「忘れないで」を伝えるのが、毎度うますぎるピクサー映画ですが、リメンバーミーのテーマは家族の物語でしたね。家族の大切さは、わかっているんだけど一緒にいるときは中々噛み締められないのよね、近すぎて。f:id:osugi923:20180506133730j:image

 

ミゲルの魅力

主人公ミゲルは家族想いの良い子でした。ディズニーでもあんな屈託無い純粋なキャラクターは珍しい。でも、ミゲルの真っ直ぐさが観てる人たちを心地の良いものにしたのは間違いないです。そして何と言っても、歌とギターが上手。惹きつける惹きつける…真っ直ぐで伸びがある綺麗な歌声は感動。

そしてあんな可愛い子どもが欲しい、、と思う年齢になりました 笑f:id:osugi923:20180506131947j:image

 

今回の悪役は救いようがなかった

だいたいミスリードから始まりますが、ヘクターが父親か!て気づくのが遅い私は映画を存分に楽しませていただきました。f:id:osugi923:20180506133743j:image

それにしてもヘクターの人生が可哀想過ぎる。才能も悪いやつに見つかったら、考えものやで…。ずっと孤独でチョリソー詰まらせて死んだって自身も皆んなも思っていて、どうゆうことやねん!!

本当デラクルスがかなりのクズっぷりでしたな。(自身の死に方もかなりあっけなかったが)f:id:osugi923:20180506133746j:image

 

リメンバーミーで感じた先祖

ミゲル家は代々のご先祖様を皆んな知っている。だから、死後の世界でも生き続けていられる。しかし、自分の家族はおじいちゃん、おばあちゃんの先の先祖が思い出も勿論なければ顔も知らないです。伝統を受け継いでいません。でもそれが大切なんだなと自然と思わせてくれる。ディズニーは本当に上手ですよね。

そしてリメンバーミーの死後の世界は、生前の世界で自分のことを誰も思い出さなくなったら2度目の死が待っているというもの。これは、一般人であれば、自身も子どもを産んで、先祖継承をしていかないとだめなのよね。f:id:osugi923:20180506131959j:imagef:id:osugi923:20180506132100j:image

 

ラスト 涙がぼろぼろ

ヘクターが2度目の死を迎えそうになるとき、それは自分の娘(ココ)の死が近づきているということであり、ココが死後の世界に行ったと同時にヘクターは消えて無くなってしまう…というシチュエーションになり得るというのがとても悲しいな、よく出来た残酷な設定だなと思いました。(だからこそ他の人の力が必要で、ヘクターが消えないように奮闘するミゲル達に泣けます)f:id:osugi923:20180506131845j:image

そして、ミゲルが現世に戻り、ココにリメンバーミーを聴かせるシーンも泣けます。f:id:osugi923:20180506131859j:imagef:id:osugi923:20180506131856j:image

 ディズニー映画の中でもかなりのヒットでした。

映画「ボスベイビー」※ネタバレあり

見た目は赤ちゃん、中身はおっさん!!f:id:osugi923:20180331182825j:image

 あらすじ

パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。

 

感想

思ってたより面白かった!

(この期待値を低めにするのが、ボスベイビーをより楽しく鑑賞できるのではないかと。すみません 笑)

そして始めは憎たらしいボスベイビーがどんどん可愛く見える。ギャップにやられます。ふと見せる手がムチムチで悶絶。(意外とボスベイビーにハマっていたようです)f:id:osugi923:20180331183117j:image

THE子ども向けムービー

子どもが心から楽しめる映画だと思います。

映画館で子ども達がギャハハと楽しそうに笑っていて、私も楽しかったです。

例えば、子ども時代に観てハマって、大人になって「よく観てたなぁボスベイビー」って思える作品かなと。例えば、我が子が何回もボスベイビーを観て、「うちの子はボスベイビーを何回も観ていたなぁ」と思える作品かなと。

「そうではない大人は?」というと、「大人も内にある子ども心を引き出して、気楽に楽しく観てください」と言うことです。

 

ボスベイビーのキャラクターにハマる

オープニングで、赤ちゃん達が、家族へ送られるか経営に回されるか、まさかのくすぐりで振るいにかけられるシーン。ユーモアに富んでますね。一切笑わなかったボスベイビーはさっと経営に回されました。だからボスベイビーなんですが。(しかし本当は足をくすぐられるのが弱かったんですよね。ボスベイビー本人もティムにされるまで気づかなかったのですが、これ意外と深いなと思います。)f:id:osugi923:20180331183157j:image

ボスベイビーの何が良かったのかと言うと、可愛い赤ちゃんの容姿でバリバリなビジネスマンのおっさんというギャップでしょうね。それだけでも観てて面白いですし、可愛い所がより可愛く見えてしまう。恐ろしい。

 

ティムとボスベイビー兄弟の絆

ある日突然現れた“弟”という存在によって、いままで自分に向けられていた親の愛情をボスベイビーに独占されてしまいます。初めはバチバチに対立していた2人ですが、ある日利害関係の一致から2人は協定を結びます。初めは嫌々ながらやっていましたが、いつの間にか2人とも満更でもなく楽しそうで、良いコンビに。2人の掛け合いはテンポ良くて面白い。ボスベイビーの毒づき、たまに見せる可愛さのバランスも良かったです。そしてティムはずっと可愛かったです。f:id:osugi923:20180331183238j:imagef:id:osugi923:20180331183615j:image

 

blackbirdという曲

両親が子守唄でティムにビートルズのblackbirdを歌っていました。良い曲ですよね。

ボスベイビーにも歌う両親に対して、「これは僕の歌なのに!」と憤りを感じるティム。そこですかざす「これはお前の歌じゃなくてポールの歌」とさらっというボスベイビー流石おっさん。

そしてこの歌、終盤の大事なシーンでも使われています。ティムが一時的に本当の赤ちゃんになってしまったボスベイビーに対して歌います。あそこのシーン好きです。スマートな伏線の持っていき方できちんと見せ場も作っていましたし。blackbirdがもっと好きになりました。

 

ティムからの贈り物にうるっとくる

無事にミッションを終えて、ボスベイビーはベイビー社に帰還、お互い当初の願いは叶いました。しかし兄弟という絆ができた2人は、寂しさを募らせていきます。

ある日ティムはボスベイビーに手紙を送ります。「兄弟として一緒に過ごしていきたいと、もし愛情の容量が決まっていたとしたら、それを全て君にあげたいと」ティムはなんて優しい子なのでしょう。そしてダンボールの中には沢山のビーズが入っていました。

ここ、うるっときました。

ボスベイビーはティムと出会った当初、愛はゼロサムゲームである(一方が得点すると、他の誰かが点を失うゲーム)と、ビーズのおもちゃを使ってティムに諭しました。

しかしティムは、ボスベイビーとともに過ごしていく中で、ゼロサムではない事を感じました。2人になると喜びが倍になり、悲しみが半分になるいうこと。愛する対象が増えれば愛は沢山増えるということ。

それを、沢山のビーズをボスベイビーに送ることで伝えようとしたのです。

そして愛を知ったボスベイビーは、ラスト、ティムと兄弟になる事を選びます。f:id:osugi923:20180331183228j:image

ボスベイビー、いい映画でした。感想書いているうちにまた観たくなりました。

 

ボスベイビーとティムの握手がまた可愛らしくて好きです。手を握るのか、ハイタッチするのか、グータッチするのか、お前どれやねん、とお互い迷いに迷って落ち着いたこの握手 笑f:id:osugi923:20180331183539j:imagef:id:osugi923:20180331183259j:image

 

 

 

 

映画「PK」※ネタバレあり

「きっとうまくいく」の監督×主演の再タッグ。

PKの小さな疑問が、やがて大きな奇跡を呼ぶ。

f:id:osugi923:20170408223612j:image

 

あらすじ

留学先で悲しい失恋を経験し、今は母国インドでテレビレポーターをするジャグーは、ある日地下鉄で黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りをつけてチラシを配る奇妙な男を見かける。チラシには「神さまが行方不明」の文字。ネタになると踏んだジャグーは、"PK" と呼ばれるその男を取材することに。「この男はいったい何者?なぜ神様を捜しているの?」しかし、彼女がPKから聞いた話は、にわかには信じられないものだった──。驚くほど世間の常識が一切通用しないPKの純粋な問いかけは、やがて大きな論争を巻き起こし始める──。

 

感想

今作も期待通り、それ以上の面白さ!

映画開始で「本作はフィクションであり、いかなる個人・宗教・団体を傷つける意図とはありません」というテロップが流れます。

本作は、宗教的問題にこれでもかと切り込んでいるため、あのテロップの必要性は感じました。 (よく公開できたなぁと思いましたが 笑)

前作「きっとうまくいく」同様、社会問題をわかりやすくコミカルに、かつ芯をついて切り込んでいる作品なので本当によく出来たストーリーだなぁと感心します。

「常識にとらわれず、わが道をいけ!」

チャップリン映画に類似してて個人的に大好きです。

 

世の中の常識を全く知らない男が織りなす奇跡

主人公は宇宙からやってきた男です。つまり宇宙人です。PKと呼ばれます。

f:id:osugi923:20170408232015j:image

その男がインドの文化に触れ、様々な疑問を呈していきます。

そしてそこには宗教という大きな壁が立ちはだかります。でもPKの真っ直ぐな人柄と常識にとらわれない感性にジャグーは影響されていきます。

f:id:osugi923:20170408232125j:image

まぁ世の中わけわかめなルールが沢山存在してますからね。

 

宗教により引き裂かれた2人

ジャグーは留学先でイスラム教徒である青年と恋に落ちます。しかしヒロインの父親はヒンドゥー教徒であった。交際することを咎められ、神の代弁者である導師様から「交際中の男は裏切る」と告げられ、信仰の違いによって二人は切り裂かれてしまいます。

なんでやねん!恋愛は自由でしょう!と思いますが。(PKと同じ感想です)

これはラストでわかるのですが、2人が引き裂かれた理由は宗教の違いが生んだ、悲しい掛け間違いがあったからなのです。(そのシーンは本作の肝となるところだと思います。)   

f:id:osugi923:20170408232520j:image

f:id:osugi923:20170408232527j:image

 

宗教の違いから生まれる固定概念こそが一番厄介であると感じました。

f:id:osugi923:20170408232536j:image

「これはこういうものである」と思い込み、何も疑問も呈さなくなった時、人は様々な出来事で掛け間違いが起こり、大切な何かを失うかもしれないということ。それが一番怖いことではないだろうか。 

「大切なことは全てPKが教えてくれた」

このコピー好きです🍀

映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を描いた人間ドラマf:id:osugi923:20180321162714j:image

 

あらすじ

カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかける。子どもの頃から重度のリウマチを患っているモード。孤児院育ちで学もないエベレット。そんな2人の同居生活はトラブルの連続だったが、はみ出し者の2人は互いを認め合い、結婚する。そしてある時、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラが2人の家を訪れる。モードが部屋の壁に描いたニワトリの絵を見て、モードの絵の才能を見抜いたサンドラは、絵の制作を依頼。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領から依頼が来るまでになるが……。

 

感想

サリー・ホーキンスイーサン・ホークのふたりが織り成す、暖かい雰囲気がとても心地よかったです。心に沁みました。

 

はみ出しもの同士の出会い

出会いは結構酷いものでしたね。f:id:osugi923:20180321162840j:imageモードは気持ちを察しては引くタイプでもないし、エベレットは荒々しい性格で怖いです。女性のモードに対して、怒鳴り、とにかく容赦がない。

2人は始め、全く合わないんですよ。というか、エベレットが、モードを突き放すんですよね。でも同じ時間を過ごす内に、寄り添い、そして結婚します。ずっと独りだった2人にとって、相手の存在が居心地良かったのか、情が芽生えてそれが愛情となったのか。ふたりの距離が自然と縮まっていく過程がとても丁寧でした。何か大きい出来事がある訳ではないです。そこがまたリアルなんです。でも着実にふたりの関係が変わっていくんです。f:id:osugi923:20180321162854j:image

 

モードの絵の価値を見出した時、物語は踊り出すf:id:osugi923:20180321162905j:image

エベレットの顧客のサンドラが、モードの絵を気に入ります。モードの絵を売って欲しいと創作を依頼した辺りから、ふたりの物語からモードの画家としての話が動き出します。同じ女性として、見ててわくわくする感情が芽生えて、物語が色づき始める感覚がありました。f:id:osugi923:20180321163327j:image

 

エベレットの不器用な優しさ

エベレットは言い方がキツイですし、態度もデカイです。なので勘違いされやすいでしょうが、不器用ながらもモードの誠実に愛し、優しさを持ち合わせています。

その優しさを感じるシーンは随所に散りばめられています。

寝床がほしいという、モードに対して、「ベッドで寝るなんてお前は王女か。地べたに寝ろ、気に入らないなら出ていけ」と言いますが、次のシーンでは2階のベットで一緒に寝ていたり。

「網戸がほしい」というモードに対して、「網戸はいらん!」と言いますが、いつの日かエベレットは網戸をドアに取り付けてますし。

一度は否定するのですが、冷静になってみて、可哀想かなとか、確かに、とか思いながら結局モードの意見を取り入れるのでしょうか。なんか可愛いなぁと思っちゃいました。f:id:osugi923:20180321163217j:image

 

お互いの存在を再確認する

ふとした出来事をきっかけに、ふたりは言い争い、モードが家を出ていきます。

モードはサンドラの家に居候しますが、離れている間、ふと相手のことが頭に過ぎる、寝る前にお互いの存在を感じるような描写があって。いつも一緒に寝ていた人が急にいなくなると寂しくなりますね。そこで互いの大切さを再確認したんだろうなと思いました。

結局、エベレットがモードを連れ戻しにきます。その時の会話が素敵でした。

エベレットが素直にモードの存在の大切さを伝えるんです。この強面の男がですよ。そのぶん、響きました。f:id:osugi923:20180321163224j:imagef:id:osugi923:20180321163221j:imagef:id:osugi923:20180321163243j:image

 

ラストに涙

モードは若年性関節リウマチを患っており、その病気が悪化します。

ラストはエベレットがひとり家にいます。モードの絵の具たちを眺め、その隣に置いてあった缶カラに入っていた1枚の紙を見つけます。それは、モードとエベレットが出逢うきっかけになった、エベレットが書いた家政婦募集でした。モードはこれをずっと持っていたのですね。

これを最後に出すのか〜。もうふたりの思い出が走馬灯のように溢れんばかりに蘇ってきて、感動しました。f:id:osugi923:20180321163302j:imagef:id:osugi923:20180321163310j:image

 

普遍的だけれども、だからこそ共感してはグッときた作品でした。

 

映画「ダウンサイズ」※ネタバレあり

 小さくなったら、大きな幸せを掴める…ハズだった!!f:id:osugi923:20180304135202j:image

 あらすじ

人類が縮小可能になった未来社会を舞台に、社会風刺を交えて描くドラマ。ノルウェーの科学者によって人間の身体を縮小する方法が発見され、身長180センチなら13センチにまで小さくなることが可能になった。人口増加による環境、食料問題を解決する「人類縮小200年計画」が立ち上がり、一度小さくなれば二度と戻ることはできないが、それでも各国で小さくなること(ダウンサイズ)を選ぶ人々が徐々に増えていく。アメリカのネブラスカ州オマハでストレスフルな生活を送る、どこにでもいる平凡な男ポール・サフラネックは、少しの蓄えでも裕福で幸せな生活が遅れるという縮小された世界に希望を抱き、妻のオードリーと一緒にダウンサイズを決意するのだが…。

 

感想

良くも悪くも期待を裏切る映画でした!

中盤、ドゥシャンやノクとの出会いで話は面白くなっていきますが、このストーリー、ダウンサイズする意味があったのだろうか??

 

前半、ポールががダウンサイズするまで

ダウンサイズしたらどんな生活が待っているのか、どんなストーリーが待っているのか気になりました。ダウンサイズする迄の工程も丁寧に見せられて、よし!これからって時に、物語は失速します。

ちなみに一番の衝撃は、一緒にダウンサイズするつもりだった妻の裏切りでした 笑f:id:osugi923:20180304135230j:imagef:id:osugi923:20180304140103j:image

 

中盤、面白いキャラ登場と後半のノルウェー 

ドゥシャンとノクとの絡みが増えてきてから、純粋に物語を楽しめました。f:id:osugi923:20180304135352j:imagef:id:osugi923:20180304135353j:image

冴えないポールの人生も、ノクに振り回されらがら徐々に変化していきますし、それをドゥシャンが面白がるのも、観てて面白い。

しかし、後半ノルウェーへ行くシーン。ん〜、やはり「??」が多すぎてついていけない。f:id:osugi923:20180304135403j:image

 ダウンサイズする意味があったのだろうか

ポール「10年前には自分にこんな人生が待っているだなんて想像もしなかった」みたいなセリフがあります。f:id:osugi923:20180304135459j:image

ただ、ダウンサイズしなくてもいいのでは、とどうしても思ってしまう。ダウンサイズじゃないといけなかった理由が何一つ出てこない。

そしてこれ、社会派ドラマでは無いんですよね。私が予備知識無しで観たもんで、これはコメディなんですね。(コメディと思って鑑賞した人からはコメディ要素があまりないとおっしゃっていましたが)ダウンサイズによる問題とか、詳しい説明は殆ど描かれません。

この世界についての説明が上っ面しかないので、物語についていけない箇所がいくつかありました。でもそれを気にしてしまうとストーリーが楽しめないので、深く考えずついていきました。( 観客、置いてかれる感は否めないです)予測つかない奇妙なストーリーについていくのに必死で、感情移入することもなく(そもそもする相手もシチュエーションもありませんでしたが)あっという間に終わりました。

ラストがまた「え、これで終わり?!」みたいな終わり方で 笑

 

作品を観て

どんな世界でも、一緒に生きていきたい存在がいる世界が幸せであり、生きる原動力になることは改めて感じました。f:id:osugi923:20180304142954j:imageマット・デイモンは、成人男性から遂におじちゃんになってしまっていたな。白髪があったからかな?青年期、成人期、そして初期の壮年期を遂にスクリーンで感じました 笑f:id:osugi923:20180304141244j:image

 

映画「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」※ネタバレあり

 異文化の壁を乗り越える2人に起こった、愛と笑いと驚きの実話f:id:osugi923:20180225173349j:image

 

 あらすじ

 パキスタン出身の男性コメディアンとアメリカ人女性のカップルが、結婚に向けて文化の違いによる数々の障壁を乗り越えていくさまを、実話をもとに描いたヒューマンドラマ。

パキスタン出身でシカゴに暮らすクメイルは、アメリカ人の大学院生エミリーと付き合っていたが、同郷の花嫁しか認めない厳格な母親に従い見合いをしていたことがバレて破局。ところが数日後、エミリーは原因不明の病で昏睡状態に陥ってしまう。エミリーの両親は、娘を傷つけられたことでクメイルに腹を立てていたが、ある出来事をきっかけに心を通わせ始め、クメイルもエミリーが自分にとって大切な存在であることに改めて気づいていく。

 

 感想

「これって実話なのか!」とエンドロールで知りました。しかも主演をご本人自ら務めて、ヒロインも脚本で参加していたとは。特に事前情報は入れずに先入観なしで見ましたが、そのぐらいの情報は入れておけって感じでしたね。

とても良くできた作品であると共に、不思議な映画でした。 

 

前半、主人公2人の恋模様

始まりはよくあるストーリー展開です。クメイルとエミリーがお互い惹かれ合い、お付き合いする。良い時もあれば誤解や先入観からすれ違うときもある。f:id:osugi923:20180225173427j:image

でも2人とも基本素直で相手のことを思いやっているので、大きなトラブルになることもなく、それを象徴する一つのシーンがあります。

深夜にベッドを抜け出して慌てた様子で着替えるエミリー。それに気づいたクメイルはどうしたのかと訊ねると、急にコーヒーが飲みたくなって近くの食堂に行くと言いはじめます。クメイルがコーヒーを淹れると言っても拒み、夜道は危ないからついて行くと言い出しても拒むエミリー。クメイルはそんな彼女の行動と言動に戸惑いと不信感を抱きます。そしてエミリーは正直に言うのです。大便がしたいの!!と。「あーーそういうことね、クメイル彼女にそこまで言わしちゃった」とも思いかもしれませんが、わからないものはわからないのですよ。そこを隠さずに、その後喧嘩になることもなく、恥ずかしながらも正直に話したエミリーは良かったですし、良いカップルだと思いました 笑

 だからこそ、クメイルの嘘をもっと寛容してほしかったなとも個人的には思ったり。

文化の違い、しかも家族が関わる問題って本当にデリケートなので、嘘をついていたことはいけない事ですが、言えなかったという気持ちもわります。エミリーの感情爆発も凄まじく、それで破局してしまったクメイルが少し可哀想だとは思いました。

 

 両親達の関係

破局後、エミリーは原因不明の病を患い昏睡状態に。その時にクメイルはエミリーの両親と出会い、初めは敵視(特にエミリー母 笑)されるのですが、徐々に心を通わせていきます。f:id:osugi923:20180225173456j:image

エミリーの両親の関係はよろしくないです。仲良くないというか、上手くいってないんだろうなと。それは後半、エミリー父がクメイルに話した事で発覚するのですが。どうやらエミリー父は一度浮気をしたようです。

長年連れ添うと何があったわけでもなく愛が冷める、、ではなく歴とした理由があったとは。

その時に「その人が生涯を共にしたい相手かどうかは自分が浮気をしたときに気づくんだ。浮気したとき最悪の気分になるから」とさらっと重たいことを言うんですよ。

手っ取り早いと思いますけど、その代償は凄まじいものがありますね。

あの夫婦の関係が後半マシになるのは本当クメイルのおかげです。f:id:osugi923:20180225173502j:image

 

クメイルが忙しすぎる

さて、主人公クメイルは大変なんですよ。エミリーが原因不明の病気になり、クメイルも病院に通う日々です。そこでエミリーの両親達のゴタゴタに巻き込まれたり、また仕事では大きなチャンスを掴めるかもしれない大事な時であったり、また自分の家族の問題等、複数の重たい問題が一気にのしかかります。f:id:osugi923:20180225173510j:image

実際、エミリーの問題は避けることはできたはずなんですが、クメイルにとって彼女の存在は一番大切なんだろうと思いました。

クメイルの精神状態がピークの時、ハンバーガー屋のドライブスルーでイライラを爆発させていましたけどね。ゴミ箱を倒して中のゴミは出ちゃったりモノに当たるのですが、その後我に返り、「sorry」と謝りゴミ諸々拾います。いい奴なんです。

 

 クメイルがこの困難を乗り越えられた訳

鑑賞後に読んだクメイル役のクメイル・ナンジアニと、エミリー・V・ゴードンご本人達のインタビュー記事に書いてあった内容です。

↓記事抜粋
原因がわからない以上、エミリーがいつ目を覚ますのか、そもそも目を覚ますことがあるのか、クメイルも両親もまったくわからない。そこで彼らが戦う最大の敵は“悪い想像”だ。「なぜポジティブに行動出来たのか? なぜ僕たちがすべての困難なことに打ち勝つことができたのか? その理由は、それだけの価値があったからだと思う。ある時点で“この人は、戦うだけの価値がある。この人は、これらすべての困難に打ち勝つ値打ちがある”と思わないといけないんだ」

個人的な話ですが、私はいま、ある生命体を幸せにしようと奮闘していて。自分の身を削るこの選択が、正しいのかどうか自問自答する日々を過ごしています。幸せな時もありますがとても辛い時も多いのです。なぜ私は辞めようとしないのか、どうしたら辞めようと思えるのかと考える時もあります。

そしてこの記事を読んで気が付きました。それでもその生命体を手放さないのは「それだけの価値があるから」だ。この先どんな結果になろうとも、今の選択を選び続ける価値が今存在しているんだと。
よく考えると当たり前のことかもしれませんが、私の心にすとんと落ちたのです。

 

終始、不思議な映画だなぁと思った訳 

不思議な映画だと思いました。なんだろう?と思っていたら、上記と同じインタビュー記事を読んでこれだと気づきました。
↓記事抜粋

通常であれば、この種の出来事が実写化される際は“難病もの”としてシリアスに描かれるか、異文化の壁を超える劇的な恋愛ドラマとして感動を煽る展開が盛り込まれていたりする。しかし、ナンジアニとゴードンは、本作に“コメディ”の要素をたっぷりと盛り込んだ。「僕は社会的な問題や人種差別の問題、どんな問題であっても、そういうものに取り組む最良の方法は、コメディでやることだと思うんだ。そうでないと、何か教訓を与えようとしているように感じられるし、自分のことをあまりにもシリアスで重要に取りすぎているように感じられる。コメディは、そういう社会的な主張とかを世間に示すための素晴らしい方法だと思う」(ナンジアニ)「私たちはふたりとも、ストレスの多い状況にいる時にジョークを飛ばす傾向がある家族から来ているの。それはただ、私がそういうふうに物事に対処するように育てられたということよ」(ゴードン)

 

確かに内容はシリアスですし、しかも実話であれば尚更。でもそれを感じさせず、それよりも2人の関係や、両親の問題、仕事の話…主人公たちを取り巻く環境に、凄く自身の経験を投影していました。それができる絶妙なバランスの作品でした。だから偶に垣間見れる、エミリーの命の問題がアクセントとなり、不思議な気分になりました。

 

ラストの二人の会話もよかったなぁ。
好きなシーンです。f:id:osugi923:20180225173525j:imagef:id:osugi923:20180225173528j:image