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matsuko diary

散歩・食べ物・映画中心。

映画「ムーンライト」※ネタバレあり

少年期、青年期、成人期の3つのプロットから織りなすシャロンの物語。

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 あらすじ

マイアミの貧困地域で暮らす内気な少年シャロンは、学校では「リトル」と呼ばれていじめられ、家庭では麻薬常習者の母親ポーラから育児放棄されていた。そんなシャロンに優しく接してくれるのは、近所に住む麻薬ディーラーのフアン夫妻と、唯一の男友達であるケヴィンだけ。やがてシャロンは、ケヴィンに対して友情以上の思いを抱くようになるが、自分が暮らすコミュニティではこの感情が決して受け入れてもらえないことに気づき、誰にも思いを打ち明けられずにいた。そんな中、ある事件が起こり……。

 

感想 

シャロンの成長物語

家庭環境が酷く、学校でもいじめられているシャロンですが、その純粋でひたむきな彼に引き寄せられるように、素敵な人たちとの出逢いもあります。

しかし取り巻く悪には逆らえず、辛い日々を過ごすシャロンは見ていて苦しいです。

マイノリティな人間が生きにくい世の中を鮮明に描いた作品だなと思いました。

 

アイデンティティの大切さ

シャロンは自分の置かれている立場に抗うことなく、どんなに辛い状況下でも自分のアイデンティティは守っていたように見えます。

しかし成人期になると、誰かわからないほどシャロンは外見も中身も変わっていました。

取り繕うことで自分自身を守っていたのでしょう。

そして母親やケヴィンとの再会により、徐々に本来のシャロンを取り戻し始めるのです。

フアンが幼少期のシャロンに伝えた、

「自分の人生は自分で決めろ。他人に決して決めさせるな」「月の光で黒い肌が青色に見える」いう台詞がジーンときますね。

そんな彼の生き方が素敵で応援したくなりました。

 

シャロンとケヴィンの恋模様

二人は幼少期からの友達でありながらも惹かれあっていました。

成人期で二人が再会するシーンでは、見てるこっちがドギマギすると言うか、お互い好きだけれど、一線を越えていいのか、このまま友達のままの方がいいのか探り探りな感じが伝わってきました。割とケヴィンの方がわかりやすいですよね 笑 シャロンはわかりにくくて、ラストに言う台詞までどうしたいのかが見えなかった。でもその台詞を聞いたケヴィンはシャロンを気持ちを理解し、二人はあの日結ばれました。

 

海のシーン

大事なシーンでは必ず海が登場しました。

フアンに泳ぎを教えてもらうシーンや、夜の浜辺でのシーン。

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親友だったケヴィンとお互いのこころに初めて触れたシーン。

久々に再会したケヴィンの家も海辺の近くでしたね。

 全編通してブルーの色彩が多い本作で、とても幻想的。

特にラスト、幼少期のシャロンが海辺にいるシーンは印象的でした。

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心が清められる。切なさもあるけれど、シャロンの生き様に勇気をもらえた作品でした。