matsuko diary

散歩・食べ物・映画中心。

映画「コンタクト」※ネタバレあり

地球外知的生命体の存在を追い求めた女性の姿を描くSF×ヒューマンドラマ

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あらすじ

それは、宇宙の声からはじまった。

電波天文学者エリーは、幼い頃からある答えを求めて続けてきた。「なぜ、我々はここにいるのか。我々はいったい何者なのか」。やがて、そんな彼女の願いが本当に天に届いたかのように、そのメッセージは宇宙から送られてきた。科学者として、女性として、人間として、様々な障害が立ちはだかりながらも、エリーはたった一人でそのメッセージに答える決心をする。

 

感想

好きなジャンルなので、過大評価しているかもしれませんが、とっても良かったです。

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監督はロバード・ゼメキス

ゼメキス監督といえば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや、「フォレスト・ガンプ」「マリアンヌ」等、めちゃくちゃ有名で大好きな作品の監督なので、それだけでも期待しちゃいます。音楽も良くて、エンディングの曲なんか「フォレスト・ガンプ」っぽいなって思いましたね。

 

多種多様なテーマ

本作は、「科学と宗教、頭脳と心、ヒロインの心の成長、恋人たちの物語などさまざまな要素を盛り込んだ多面的な物語の構造が魅力」というレビューがありました。

今回感想を書く前に色んな人のレビューを読んでみましたが、観る人によって本作の感想が違うなぁと感じました。様々な着眼点があって面白かったですし、それだけ色んな見方ができる作品であるといえます。f:id:osugi923:20170604175459j:image

 

人は誰しもが「孤独」を抱えている。

個人的にこの作品を鑑賞して考えさせられたのは「孤独」についてです。随所にそれを示唆するシーンや台詞がいくつかあるので紹介します。

①主人公は孤独を抱えている

最愛の父が亡くなった後、エリーは科学に没頭し、周りからはSFの世界だとバカにされながらも地球外生命体の存在を追い求めます。

その行動は、まるで彼女の孤独心を埋めるためにも見えましたし、それが彼女にとって唯一の原動力。また、死んだ父親に会いたいという思いが彼女自身でも知らないところで、宇宙への強い執着心を生み出しているのではないかと思いました。

 ②パーマーがTVに出演した時の台詞

エリーと恋仲になる宗教学者のパーマーさんの台詞です。

「我々は科学技術の力によって幸福になれるかどうか。生活は便利になった。なのに虚しさは募る。今ほど人間が孤独だった時代はありません。人工的な環境の中で次々に新しい刺激を求め……」ここで台詞は終わってしまうのですが、科学は人を心から幸せにすることはできない、むしろ孤独の増幅を生み出しているのではないかと訴えていますね。

エリーとパーマーは惹かれ合いながらも、科学と宗教の違いで何かと論争します。神の存在(証明することができないも)を信じないエリー、神を信仰するパーマー。この二人の論争にスポットをあてるのもなかなか面白いです。


③エリーが父親の姿をした地球外知的生命体に出逢うシーン

宇宙からのメッセージを解読し、その内容が輸送機の設計図であることが分かります。その輸送機が完成し(紆余曲折ありすぎましたが)、エリーはそれに乗って、父親の姿をした地球外知的生命体と出会うのです。

その知的生命体がエリーに言う台詞です。

「人間とは複雑な種だ。
美しい夢を追う力がある。
破壊的な悪夢を描く。
途方にくれ孤独だと感じている。
我々は気づいた。孤独を癒してくれるのはお互いの存在だと。」f:id:osugi923:20170604175403j:imagef:id:osugi923:20170604175308j:imagef:id:osugi923:20170604175312j:image
このシーンでエリーは気付かされるのです。
我々はより大きなものの一部であり、決して孤独ではないと言うことに。

ちょっと規模が大きくなりすぎて、共感できるレベルからは離れてしまいましたが、SF映画だけあって壮大でしたね。ただ、今自分の世界を構築しているものは本当に狭い世界であるというメッセージを感じました。

 ④尋問会議でエリーが言う台詞

人はみな孤独ではないと気づいたエリーですが、銀河を見たり地球外知的生命体に出会ったことを誰も信じてくれません。なぜなら、実際輸送機はただマシンの中を落下しただけだったからです。そしてエリーの8時間程の諸々の体験には証拠が無い為、実験は失敗と見なされ、エリーは尋問会議にかけられてしまいます。そこでエリーは言うのです。

「ほんの一瞬でも(人類に)感じてもらいたいあの畏敬の念と希望を。」

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この広い宇宙で、私たちは独りぼっちではないと言うことを、人々に伝えたい。感じてもらいたいと。

証明できないものを皆に知ってもらいたいというエリーは、証明できないものは信じることができないと言っていた、かつての自分と明らかに矛盾しています。でもあの光景を目の当たりにしたエリーはそう言わざる終えない気持ちになる。彼女の中で何かが変わったのです。

 

私はエリーの台詞を聞いた時に「感じたい!!!!」て強く思いましたね。

文明が発展し、世の中が便利になった。夢を追うことができる。色んな考えや価値観を持って生きることができる。仲間がいる。なのに孤独を感じている。パーマー的にいう現代病ですね。

 

テロリストによって輸送機の発信基地が爆破されるシーン

印象に残るシーンでした。見ててハラハラしました。エリーがモニターを監視中、以前見たことのあるカルト宗教の男性が基地内に侵入していることに気づきますが、時すでに遅し。そのテロリストは自爆テロを遂行してしまい、その場にいたパイロット達がみんな死んでしまうのですよ…。「あの男や!!」て気づいた時の恐怖と言ったら。表情とか動作もめちゃめちゃ気持ち悪くて精神状態やばいのが滲み出てましたね。取り押さえられた時に、自身の身体に巻きつけられた大量の爆弾が見えて、その瞬間に爆弾のスイッチが押され…爆発。そしてモニターの画面が灰色に。沈黙……。

見応えのある演出、凄かったです。

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この映画を見て、わたしもあの輸送機に乗って知的生命体に会いたいと切実に思いました。孤独の答えが解き明かされるかもしれないので 笑