matsuko diary

映画感想ブログ

映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」※ネタバレあり

1969年8月9日、事件は起こった。この2人にも。f:id:osugi923:20191019171811j:image

あらすじ

テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトンと、リックを支える付き人でスタントマンのクリス・ブース。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた。最近、リックの暮らす家の隣には、「ローズマリーの赤ちゃん」などを手がけて一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テートが引っ越してきていた。今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにしたリックは、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することを決意する。そして1969年8月9日、彼らの人生を巻き込み、ある事件が発生する。

 

感想

★★★★★

興奮した!!!本作は、映画を観る前にしっかり原案を予習しました。1969年アメリカハリウッドについて。そしてその後のハリウッドについて。予習しておくことが必要である作品であると言えます。f:id:osugi923:20191019172120j:image

 

本当の歴史とフィクションが交差する

まずこの映画の土台にあるのが1969年のハリウッド。その終末となるのが「シャロンテート殺害事件」と実行を命じたチャールズ・マンソンという人物。この2つを最低でも予習しておくと、ラストの結末に救われる。

実際マンソンが登場したのは1回。しかも数秒。そのあとは名前だけやマンソンが率いるカルト集団のマンソンファミリーの面々が登場します。そこのシーンは本当に不気味で異様で、洗脳の恐ろしさが垣間見れます。f:id:osugi923:20191019172008j:image

実在の登場人物たちがリアルに描かれていますし、時系列もそのまま。

だけど、そこにリックダルトンという少し落ちぶれたハリウッド俳優とクリフブースというリックのスタントマン件お世話役の2人が当時のハリウッドに存在することによって、歴史が大きく変わるということです。(タイムトラベルではありません)

作中、リック達とシャロンはずっと交わることはない。ただ、家がお隣さん。これ一番大事ですよ。f:id:osugi923:20191019172022j:image

そしてあのシャロン・テート殺害事件が起こった当日、2つの世界が交じり合い、素晴らしい化学反応を起こして、マンソンファミリーらはクリフと愛犬のブランディにこれでもかとボッコボコにやられます。 (タランティーノの怒りを感じる)

警察も来て、クリフは負傷し病院送り、事態は終結した後に、リックはお隣のシャロンやその友人たちに家に招かれ、その夜を共にするという、めでたしめでたしなエンディングなのです。

アナザーストーリーであり、あの惨劇が少しでも救われるように、タランティーノの気持ちがこれでもかと伝わってきては、そこに感動した。シャロンとその友人たちが生きている、そこにリックが交わる。夢のような本当に素敵な物語。f:id:osugi923:20191019172136j:image

 

さて、タランティーノ監督のアクションシーンはこれでもかってぐらいボコボコにやられるのて目をふさぎたくなる。でもブラピは最高にかっこいいし、プリオは最高に面白くてかわいいし、このコンビ最高でした。f:id:osugi923:20191019172054j:imagef:id:osugi923:20191019172112j:image

エンドロールで「最高…」とぽろっと口に出した気がする。