映画「トゥモローランド」※ネタバレあり
人類の未来をかけた壮大な冒険が始まる。
あらすじ
地図にはないどこかの場所に存在する、全てが可能になる世界“トゥモローランド”。少年時代、そこに訪れたが追放されてしまったフランクは、今は平凡な生活を送っていた。しかしある日、17歳の少女ケイシーとの出会いが彼を変える―。人類の未来を切り開くために、再び“トゥモローランド”への壮大な冒険へと飛び立つのであった。果たして、そこには何が待っているのか…?
感想
★★★
こういう作品大好きです!!
私は公開時には観ていませんが、大スクリーンで観たらあの世界観や音楽にわくわくしたり、うっとりしただろうな、と映画館で観なかったことを後悔しました。
主人公がトゥモローランドに迷い込むまでの導入に、わくわくが止まらない
まず冒頭で、ニューヨーク万国博覧会が再現されていることに驚きました。ディズニーのキャラクターもいて、まるでディズニーランドのような世界観でした。
そして主人公フランクが万博会場で出逢ったアテナに導かれるまま、イッツ・ア・スモール・ワールドのアトラクションに乗ります。
そしたらアテナにもらったバッチがレーザーに反応しいきなり隠しルートオープン!!!(うおおお!!)「カリブの海賊!!」と言わずにはいられない展開。そして未来都市トゥモローランドに繋がっていたのです。わくわく以外の何物でもありません。一気に引き込まれました…。
見事な世界観と音楽、これぞエンターテイメント作品
アドベンチャー、ファンタジー、サイエンスフィクション、これらの要素が全て詰まっていて、アトラクションに乗っているような楽しさがありました。(これ4Dで体験してみたかった)
例えば、もう一人の主人公ケイシーが、トゥモローランドへの鍵となるピンバッジを触れた瞬間、トゥモローランドの世界が体感できるシーンや、
フランクが開発したバックパック型の飛行機械を操縦するシーン。
また心を揺れ動かす音楽たちはさすがディズニーって感じで。この映像にあの音楽を堪能できたら贅沢ですよ。
主要登場人物3人が魅力的
まず、大人になったフランクはジョージクルーニーが演じています。この手の役はぴったりでしたし、特に私の好きなジョージクルーニーおじちゃんでした。最初は過去の出来事がきっかけで、捻くれものの頑固親父みたいになっていましたが、チャーミングでかっこよくて、あと準備が良いのです 笑
そして第2の主人公ケイシー。とってもタフで真っ直ぐで、フランクにも根性あると言わしめたキャラ。このケイシーが人類の未来を救う大事な役割を担うことになるのです。
リアクションがとにかく大きくて、フランクとの言い合いという名の掛け合いがとにかく面白かったです。コメディもいけました、この作品。
そしてトゥモローランドの世界観を象徴する人物、アテナです。めちゃくちゃ美人です。可愛らしい顔をしてますが、AA(人間型ロボット)でとんでもなく強い。こんな女性に出逢ったらコロッといってしまう少年フランクの気持ちもわかります。
フランクとアテナの出逢いと別れに感動
幼少期にアテナに導かれトゥモローランドへやって来たフランク。アテナの支援を受けながらトゥモローランドで開発と発明の日々を送り、未来を予知するモニターという機器も開発します。しかしニックスによってトゥモローランドから追放されてしまうのです。(まぁそれでフランクは捻くれて頑固親父のジョージクルーニーに成長するわけです)
ラスト、アテナがフランクを庇って致命傷を負い、プログラミングされていた最後の言葉をフランクに伝えるシーンは感動しました。
幼少期のアテナとフランクの回想シーンでは、フランクの淡い恋心が伝わってきて、結果AAに恋した訳ですが、アテナもフランクには特別な感情を抱いていたんだなぁと思いました。(なんだかスターウォーズのアナキンとアミダラの様に見えてはまたつらい…)報われない恋であり、アテナを完全に引きずったまま大人になってしまったフランクに涙が…笑
そもそもトゥモローランドとは
賛否両論があった本作ですが、それは地球滅亡を阻止する話に焦点が置かれ、トゥモローランドが作られた経緯やフランクが追放された理由、またニックスが何をしたかったのか、鑑賞していて気になる描写が殆ど無かったため、腑に落ちないと言うものであったのではないだろうか。
その内容についてわかりやすく考察・解説してくれている記事もいくつか是非検索してみましょう。(おまかせ)
題材も映像も音楽も素晴らしい。ストーリーは深く突っ込まない。娯楽映画です。