matsuko diary

映画感想ブログ

映画「トイストーリー4」※ネタバレあり

あなたはまだ、本当の「トイストーリを」知らない。 f:id:osugi923:20190806122615j:image

 

感想

★★★★★

観終わった後…ウッディの選択に…が。(これ続編ないのかな!?)

ウッディの分岐点を描いた本作、新たな物語が始まったと思った。と同時に、時代が変わったとも感じた。

 

前作の完璧なエンディング、からの今作のテーマとは?

これを事前に入れていなかったので、ラストのウッディの選択に一瞬ついていけない事態が起こりました。

3までは、アンディとそのおもちゃであるウッディの物語。そして申し分のない完璧な完結。そして本作は、ウッディというひとりの“おもちゃ”としての成長物語であった。

難しいところは、アンディから譲り受けたボニーに忠誠を尽くすこと=アンディとの絆とも考えることもできます。ただ上記で述べたように、アンディとウッディの物語が完結したのであれば、新たな物語の始まりともいえます。f:id:osugi923:20190806201440j:image

 

おもちゃにとっての幸せとは?

これが本作の大事な要素であるのは間違いないかと。これって本当に何がおもちゃにとっての幸せなのかが今までわかってそうで、明確でなかったことに切り込んでいると思っていて。例えば、子どもに遊んでもらうことが幸せだとしても、3のサニーサイドで、おもちゃと遊ぶにはまだ幼い子たちに散々な使われ方をしたときは、誰も幸せを感じてはいなかったはず。

そしたら、大事に扱ってもらうことが幸せと考えてみると、確か2で博物館に飾られたいと願ったプロスペクターがいたかと思いますが、それをウッディ達は望まなかった。(ジブリの「耳をすませば」のバロンじゃないですが、持ち主に愛されて“大切に飾られる”ということも幸せの形ではないのかとか。しかしあれは遊ぶおもちゃではなく骨董品のようなものなら参考になるのかどうか)

そして、持ち主が変わってもまた遊んでもらえてたら幸せであることは、ウッディの仲間達皆か感じていたことであるのは間違いないかと。(ジェシーに関してはボニーで3人目である)

つまり幸せは人間同様、おもちゃもそれぞれなんだってこと。

それを踏まえた本作です。f:id:osugi923:20190806201505j:image

ウッディは古いタイプのおもちゃであるということ

ウッディ自身も作中で言っていました、自分は古いタイプであると。古いタイプ=古い考えと置き換えた場合、今回のボーとの再会はウッディにとって衝撃的出会いですね。(いろんな意味で)

人間社会でいう、定年まで同じ会社で働いているとか、どこかしらの会社に属しているといったところが持ち主となるのでしょうか。ボーたちのような、誰か持ち主がいないことはフリーランスのような感じでしょうか。肩苦しい考え方はやめましょう←(作中では迷子との表現がありますが、これはよくない表現であり差別的に聞こえてきます)

 

ディズ二ーて、子供も大人も楽しめる映画をよく作れるなあ

ディズニー映画は、時代に合わせた作品をつくるのに本当に長けています。

トイストーリー1は1995年公開で、いまは2019年ですよ。24年ですって。同じシリーズ、設定、キャラクター、音楽。でも全然古くないし、むしろ時代の一歩先、もっと先を見据えている。だからまた考えさせられる。その時に新キャラクターがそれを引っ張っていってくれますね。f:id:osugi923:20190806122725j:image

フォーキーは想像以上に今作に必要なキャラクターであった。

本人はゴミだと思い、早くゴミ箱に入って捨てられたいと思っています。それはフォーキーにとっては普通のこと。むしろそっちの方が安心だしそれを望んでいる。f:id:osugi923:20190806122641j:image

そして、自立した女性に変貌したボーピープ!f:id:osugi923:20190806122648j:imagef:id:osugi923:20190806122654j:image相変わらず女性像の確立に待ったをかけないディズニーです。

 

トイストーリーをみて時代の変化をまじまじと見せつけられるとは、本当にすごいとしか言いようがない。

 

ウッディの選択は賛否両論ありました

今までのウッディを見てきた人ならラストの選択には驚いたはず。少なくとも私は。

とはいえ、ウッディに至っては、アンディという大きな役目を終えたこと、ボニーに最近遊んでもらえなくなったこと、苦楽を共にした信頼できる仲間たちとの絆など、いろんな要素を踏まえ、新たなおもちゃ達との出会いやボイスボックスのくだりをみても、第二の人生の選択するタイミングとしても合っていたということでしょう。

つまり、伏線はいくつもちりばめられていた経過をみると、これを書いてる頃には受け止められました。

とんだ成長物語だと。自分の価値観を変えるほどの出来事が4にはある。

これが令和の洗礼か(日本しか通じませんね)

でもそう思うほど時代は変わった!ってトイストーリーシリーズでこれでもかと感じた。

ここまでトイストーリーについて考えたのは4があったから。3までならここまで自分のいろんな感情が湧き上がる事はなかった。

 

 

最後に、

シリーズものは1作目が一番面白かったってよくあることで。

ただトイストーリーシリーズに至ってはみじんも感じたことはない。商業的な生産映画ではなく、製作スタッフの方々の愛情を感じてはやみません。

「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」これに尽きる。

ウッディとバズの友情も最高であった。