matsuko diary

映画感想ブログ

「SING/シング: ネクストステージ」感想※ネタバレあり

夢よ、どこまでも響け。f:id:osugi923:20220329214144j:image

あらすじ

取り壊し寸前の劇場を見事立て直すことに成功したニュー・ムーン劇場の支配人バスター・ムーン。次なる目標を「エンタテインメントの聖地“レッドショア・シティ”での舞台上演」に決めると、仲間を引き連れて業界の超大物ジミー・クリスタルのもとへ向かう。アイデアとハッタリで超一流劇場での公演契約を取り付けるが、「15年前から人前に姿を現さなくなった伝説のロック歌手を探して出演させること」が必須条件に。さっそく準備を始めるバスターだが、次々とトラブルに見舞われてしまい…。

感想

★★★★★

どハマりした前作から、ついに新作公開!!f:id:osugi923:20220329214217j:image

前作から4年の月日が経ちました。ようやくです。キャラクター達に愛着があるので、みんなが続投なだけでも楽しみでしたが、ストーリー自体も良かった!みんなの変わらない関係性、新たなキャラクター達との出会いと成長、歌、ダンス、劇場セット、ストーリー展開や演出など、全てがパワーアップしています。

 

推しのロジータは本作も絶好調!?f:id:osugi923:20220329215333j:imagef:id:osugi923:20220329215351j:image

わたくしの推しキャラ、ロジータは本作も魅力満載でした。表情豊かで、動きもチャーミングで、本作も私のツボに刺さりまくり。

ロジータファンとしては大満足な活躍ぶりでしたが、キャラクターそれぞれにしっかりスポットが当たっていました。そこに新キャラもうまく絡めて、とにかく構成が上手いな〜という感想。前作からのファンは特に大満足だったのではないだろうか。

 

オープニングから掴み抜群f:id:osugi923:20220401213336j:image

ミーナが不思議な世界に迷い込み、不思議の国のアリスの世界観で物語がスタートします。ジョニーやロジータなどお馴染みのメンバーも登場し、(ロジータの衣装は相変わらず振り切っていて最高)第一部の幕が閉じる。

私たちも一観客として、ムーン劇場で公開されているショーを観る。自然とSINGの世界観に没入できる素敵な演出でした。

キャラクター達の成長が垣間見れるf:id:osugi923:20220329214521j:image

ムーン劇場は地元で人気となり、連日満席の活気に溢れていた。前作ではアマチュアだった彼らが、劇場のスターになっていた。そして、ムーンの次なる夢が、エンターテインメントの聖地“レッドショア・シティ”での舞台上演をすること。f:id:osugi923:20220329214609j:image

そんな中、タレントスカウトをしているスーキーが、ムーン劇場のショーを見にやってきた。これは次のステージに?!いくかと思いきや、スーキーは第2幕を観ずに会場を後にする。ムーンは急いで追いかけて話しかけると、「実力不足」とはっきり言われてしまう。

本場のショービジネスはやはり甘くない、という展開。

本作では、皆が新たな壁にぶつかり、挫折しそうになりますが、音楽を通して出会った仲間達や、音楽自身から助けをを貰い、それぞれが自身の力で乗り越えていく過程が描かれます。f:id:osugi923:20220329214252j:imagef:id:osugi923:20220329214302j:image

 

「選択肢はいつもある。正しいものを選ぶ勇気がないだけ。」

このセリフは一番印象に残っています。正直、正しいことをしようとして命の危険が伴えば躊躇します笑 究極な話は別として、これは、

刺さった〜

「できない」とか「無理」とか「現実味がない」とか「夢物語」とか、時には他人のせいにして自分の進むべき正しい道を塞ぎそうになるけれど、後悔しないために、勇気を出さればいけない時がある。本作では「夢を叶えるために必要な勇気」をもらえました。

一番の見どころは、ラストのステージシーン!!!f:id:osugi923:20220329214337j:image

それぞれが壁にぶつかりながらも、新しい仲間達との出逢いを経て、成長する。f:id:osugi923:20220329214346j:imagef:id:osugi923:20220329214352j:image

クリスタルという本作の悪役の怖すぎる妨害や、ムーンのお騒がせやミスグローリーの破茶滅茶など色々ありましたが、やはり全て、このステージシーンを盛り上げるための布石ですよね。

感極まったのが、

ジョニーが「A SKY FULL OF STARS」を歌うシーン。f:id:osugi923:20220329214401j:image感極まるまでいった理由として、シンプルにもともと好きな曲だったから。

ライブに会場で好きな曲を生で聴けたときの、あの感情です。

イントロが流れて、「きたーーー!!」と心で叫ぶあの興奮と歓喜。音楽の力に心を動かされて、涙が出ました。多分歯、食いしばっていた気がする笑 演出はジョニーが一番熱かった。ダンスを織り交ぜた戦闘シーンでは、一度は負けてしまうジョニーも、その後にヌーシーの刻むリズムで、ジョーニーがアカペラで歌いながら、今度こそ勝つ。魂のこもった歌とダンス。胸熱。最高でした。

 

もう一つ、涙が込み上げてきたのは、

クレイの歌唱シーン。ですよね。f:id:osugi923:20220329214407j:imagef:id:osugi923:20220329214433j:image

クレイは伝説のロック歌手だが、奥さんが他界してから、心を閉ざし、15年間以上人前から姿を消していた。

アッシュの弾き語りを聞いて、歌を歌う勇気をもらったクレイでしたが、ステージ直前に「やっぱり無理だ」と心を閉ざしそうになる。アッシュだけがステージに上がり、そしてかつての自分の歌を歌うアッシュに観客も一緒に歌い出す。

クレイがステージに帰ってくるのを待っているかのような、大合唱。

クレイの横に奥さんが出てくる演出に、これまた涙が。

奥さんはそばで見守ってくれていた。歌が心と心を紡いてくれる。そしてクレイはステージに上がって、ついに歌い出す。

その力強い歌声に鳥肌が立ちました。稲葉さんの歌の力が凄まじかった。

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ライブって一体感がある。いまはコロナ禍で声を出すことができないけれど、ライブは音楽を通して、人と人を繋ぐことができる。あの瞬間は宝物のような、忘れられない景色を見せてくれる。

クレイのステージは、その瞬間を思い出させてくれました。

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音楽の力は偉大です。

音楽が素晴らしい作品は、物語との相乗効果で傑作になるんです。

SING最高でした。大スクリーンと大音響で、本当にライブを観ている気分を味わうことができました。

劇場で鑑賞することをお勧めする映画です。

 

SINGはこのブログを書き始めたきっかけとなった映画でもあります。

これからも色んな映画と出逢い、感性を磨いていきたいですね。