映画「ボスベイビー」※ネタバレあり
見た目は赤ちゃん、中身はおっさん!!
あらすじ
パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。
感想
★★★
思ってたより面白かった!
(この期待値を低めにするのが、ボスベイビーをより楽しく鑑賞できるのではないかと。すみません 笑)
そして始めは憎たらしいボスベイビーがどんどん可愛く見える。ギャップにやられます。ふと見せる手がムチムチで悶絶。(意外とボスベイビーにハマっていたようです)
THE子ども向けムービー
子どもが心から楽しめる映画だと思います。
映画館で子ども達がギャハハと楽しそうに笑っていて、私も楽しかったです。
例えば、子ども時代に観てハマって、大人になって「よく観てたなぁボスベイビー」って思える作品かなと。例えば、我が子が何回もボスベイビーを観て、「うちの子はボスベイビーを何回も観ていたなぁ」と思える作品かなと。
「そうではない大人は?」というと、「大人も内にある子ども心を引き出して、気楽に楽しく観てください」と言うことです。
ボスベイビーのキャラクターにハマる
オープニングで、赤ちゃん達が、家族へ送られるか経営に回されるか、まさかのくすぐりで振るいにかけられるシーン。ユーモアに富んでますね。一切笑わなかったボスベイビーはさっと経営に回されました。だからボスベイビーなんですが。(しかし本当は足をくすぐられるのが弱かったんですよね。ボスベイビー本人もティムにされるまで気づかなかったのですが、これ意外と深いなと思います。)
ボスベイビーの何が良かったのかと言うと、可愛い赤ちゃんの容姿でバリバリなビジネスマンのおっさんというギャップでしょうね。それだけでも観てて面白いですし、可愛い所がより可愛く見えてしまう。恐ろしい。
ティムとボスベイビー兄弟の絆
ある日突然現れた“弟”という存在によって、いままで自分に向けられていた親の愛情をボスベイビーに独占されてしまいます。初めはバチバチに対立していた2人ですが、ある日利害関係の一致から2人は協定を結びます。初めは嫌々ながらやっていましたが、いつの間にか2人とも満更でもなく楽しそうで、良いコンビに。2人の掛け合いはテンポ良くて面白い。ボスベイビーの毒づき、たまに見せる可愛さのバランスも良かったです。そしてティムはずっと可愛かったです。
blackbirdという曲
両親が子守唄でティムにビートルズのblackbirdを歌っていました。良い曲ですよね。
ボスベイビーにも歌う両親に対して、「これは僕の歌なのに!」と憤りを感じるティム。そこですかざす「これはお前の歌じゃなくてポールの歌」とさらっというボスベイビー流石おっさん。
そしてこの歌、終盤の大事なシーンでも使われています。ティムが一時的に本当の赤ちゃんになってしまったボスベイビーに対して歌います。あそこのシーン好きです。スマートな伏線の持っていき方できちんと見せ場も作っていましたし。blackbirdがもっと好きになりました。
ティムからの贈り物にうるっとくる
無事にミッションを終えて、ボスベイビーはベイビー社に帰還、お互い当初の願いは叶いました。しかし兄弟という絆ができた2人は、寂しさを募らせていきます。
ある日ティムはボスベイビーに手紙を送ります。「兄弟として一緒に過ごしていきたいと、もし愛情の容量が決まっていたとしたら、それを全て君にあげたいと」ティムはなんて優しい子なのでしょう。そしてダンボールの中には沢山のビーズが入っていました。
ここ、うるっときました。
ボスベイビーはティムと出会った当初、愛はゼロサムゲームである(一方が得点すると、他の誰かが点を失うゲーム)と、ビーズのおもちゃを使ってティムに諭しました。
しかしティムは、ボスベイビーとともに過ごしていく中で、ゼロサムではない事を感じました。2人になると喜びが倍になり、悲しみが半分になるいうこと。愛する対象が増えれば愛は沢山増えるということ。
それを、沢山のビーズをボスベイビーに送ることで伝えようとしたのです。
そして愛を知ったボスベイビーは、ラスト、ティムと兄弟になる事を選びます。
ボスベイビー、いい映画でした。感想書いているうちにまた観たくなりました。
ボスベイビーとティムの握手がまた可愛らしくて好きです。手を握るのか、ハイタッチするのか、グータッチするのか、お前どれやねん、とお互い迷いに迷って落ち着いたこの握手 笑